令和3年度事業計画

(自令和3年4月1日 至令和4年3月31日)

事業運営方針

本年度は、7月に小樽商科大学の創立110周年を迎えるにあたり、大学と連携して実施している110周年記念募金事業の最終年となる。一方、国立大学法人小樽商科大学に対する各種助成により、大学における学術振興並びに文部科学省の高等教育政策に資する公益目的事業を引き続き実施していく。
また収益事業である緑丘会館の運営は、昨年コロナの影響を受け、大幅な減収となったが、今年度はコロナ対策を行い、安心して利用してもらえるよう努める。

上記の方針に基づき、令和3年度の事業運営の重点を次の通りとする。

  1. 110周年記念募金並びに記念事業の推進
    7月に母校創立110周年を迎えるにあたり、110周年記念募金が最終年を迎える。目標は1年ほど前倒しにて達成できたが同窓会の寄附文化の醸成を育むため、引き続き若手同窓生への寄附要請を行っていく。また緑丘会と協力して、110周年記念事業であるシンポジウムを推進する。
  2. 充実した公益目的事業の推進
    母校小樽商科大学の学生に対する奨学金授与や国際交流促進支援並びに教育環境の充実のための各種助成を大学当局との緊密な協議により実施する。
    母校に対する助成の原資としては、受取寄付金から充当できないため、資産運用益及び会館運営基金の取崩を充当する。
  3. 公益法人制度に則った事業運営
    公益認定基準の適合性を維持するために、引き続き内部統治の強化及び監事監査の充実を図り、透明性のある事業運営を行う。
  4. 大学助成に対する公益法人としての審査基準について
    内閣府検査にて、法人としての大学助成に対する審査基準の強化を要請された。現行の助成審査委員会の充実を含め、強化を図っていきたい。

事業別概要

各事業の主な内容は次のとおりである。

公益目的事業

国立大学法人小樽商科大学創立110周年記念募金活動を大学と連携して、1億1,500万円を目標として活動してきた。引き続き目標達成に努力する。また同大学に学ぶ学部生及び大学院生を主たる受益者として各種助成を実施する。本事業により、小樽商科大学が掲げる「グローカル人材の育成」に貢献する。

助成事業

  1. 学生支援のための資金助成
    小樽商科大学の学生が個人又はグループで地域社会との文化的・社会的連携等に寄与する目的で課外活動として行うプロジェクトに対して必要資金を助成する。
    また「緑丘奨励金」として成績優秀な学生に奨学金を給付する。
    令和3年度助成予算:1,950,000円
  2. 国際交流事業支援のための資金助成
    小樽商科大学が学生交流協定を締結している海外の諸大学(現在15ヶ国24大学)における派遣留学生、語学留学生に対する奨学金の給付及び私費外国人留学生へ奨学金を給付する。
    その他、今年度も英語スピーチコンテストに対し助成を行う。
    令和3年度助成予算:6,540,000円
  3. 札幌サテライト運営支援のための資金助成
    札幌サテライトのユーティリティ費用等の助成を行い、ビジネススクール(MBA)の安定的運営を実現し、不特定多数の企業人に専門性の高い生涯学習の機会を与える環境づくりに寄与する。
    令和3年度助成予算:1,000,000円
  4. 学長リーダーシップ事業支援のための資金助成
    学生に対するアクティブラーニング教育効果の可視化・検証のため、アセスメントテスト、コンピテンシー評価ツールの受験料の一部助成を行う。教員の海外派遣事業に対する助成は毎年2名を助成している。
    令和3年度助成予算:5,200,000円
  5. 110周年記念シンポジウムのための資金助成
    令和3年度助成予算:2,000,000円

(ア~オ 合計)16,690,000円

収益事業

公益目的事業を支える「緑丘会館」の運営
緑丘会の会員及びその関係者の親睦・交流並びに産業教育・研究諸活動の実施を目的とする拠点として会館の運営を行い、併せて事業を通じて法人の運営資金調達の一助とする。
またコロナ対策に万全を期して、安心して利用できるように取り組む。

法人運営のガバナンス

2021年5月 定時理事会
2021年6月 定時評議員会、理事会
2022年3月 定時理事会 大学助成審査委員会
随時 大学との懇話会、緑丘会と共同した定例会議
大学助成審査委員会 資産運用委員会

令和3年度予算書

以上

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